ファンダメンタルインデックス普及協会 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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先進国株式でのファンダメンタルインデックス(RAFI)の利回りデータこのページでは、アメリカ以外の先進国についても、ファンダメンタルインデックス(RAFI)と通常の時価総額加重平均インデックスとの利回りの差を検証します。 世界の株価指数の標準であるMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)は、以下の表にある23カ国を「先進国」と分類しています。そして、この先進国のうち、スイスを除く22カ国で、RAFI(ファンダメンタルインデックス)の方がMSCI(時価総額加重平均)を上回るというデータが上がっています。 調査期間(1984年〜2007年)で、23カ国の単純平均データでは、時価総額加重平均による株価インデックスが年率13.9%の利回りだったのに対し、ファンダメンタルインデックスは16.5%の利回りと、2.6%の超過リターンを記録しています。この間の利回りが最も高かった香港でも、また最も低かった日本でも、ファンダメンタルインデックスは時価総額加重平均を上回っていたのです。
※注;数値は株価指数の年率利回り。豪州=オーストラリア、NZ=ニュージーランド。データの参考文献「ファンダメンタルインデックス(野村アセットマネジメント)」。 この事実からして、ファンダメンタルインデックスがアメリカだけで有効な局地的なものではなく、世界のあらゆる市場において、極めて有効な投資方法であると言えるでしょう。 先進国では唯一、スイスだけが例外的に、ファンダメンタルインデックスのパフォーマンスが時価総額加重平均を下回っていました。この理由は、ファンダメンタルインデックスが株式市場の歪み〜即ち成長途上にある人気先行企業を極力排除するという、バリュー投資的なスタイルになるためです。 スイスの株式市場は、世界最大の食品メーカーであるネスレ、世界で共に五指に入るメガファーマー(医薬品企業)であるロシュやノバルティスのような、巨大成熟企業が大きなウエイトを占めています。これら企業は、既に安定成長期にあるので、株価がバブルになることはまずありません。一方で、米国のIT企業のような新興成長企業はほとんどないため、スイスの株式市場自体が極めて効率的であったと考えられます。そのため、バリュー投資効果が働く余地がほとんど無かったのです。 また同調査期間は、2008年に世界の金融バブルが弾ける前の段階までとなっています。この間は、世界で金融関連企業が大きく発展した時期であり、チューリッヒやUBSやクレディスイスなど、同国の時価総額上位を占める金融機関が、大きく成長を遂げた期間でもあります。つまり、金融グロース株が栄華を誇った時期であり、バリュー投資であるファンダメンタルインデックスよりも、時価総額加重平均の方が成績が良くなったのです。 ゆえに、スイスのケースはあくまで例外だと考えるべきです。先進国23カ国中で22カ国で有効だというデータがあるのですから、ファンダメンタルインデックスが時価総額加重平均より優れているのは明白でしょう。
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