ファンダメンタルインデックス普及協会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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米国株でのファンダメンタルインデックスの業種別利回りデータこのページでは、アメリカの株式市場において、業種別でもファンダメンタルインデックスが有効であるというデータを紹介します(※注1)。RAFIの方がファンダメンタルインデックス、S&Pの方が時価総額加重平均です。 業種の分類は、株式の世界標準指数である「S&P(スタンダードプアーズ)」社の業種分類に基づき、10のセクターに分けます。日本では業種別分類は33種類もありますが、世界的にはこれほど細かく訳ないのが一般的です。 ご覧のように、一般消費財セクターを除く9つの業種で、ファンダメンタルインデックスの方が時価総額加重平均を上回るリターンを生んでいます。同様に、リスク(ボラティリティ)もファンダメンタルインデックスの方が低い(優秀)という結果が出ています。他のページで検証してきた、ファンダメンタルインデックスの優秀なデータは、業種別に見ても、その有効性は揺るぎないものであることが分かります。
もう少し細かく数字を分析すると、まずITセクターでは共に非常にリスクが高い数値が出ています。これは、調査期間がちょうど2000年前後の「ITバブル」を挟んでおり、価格の変動が極めて大きな期間だったことが理由です。面白いのは、ITバブルで同セクターの企業の株価が、壊滅的ダメージを受けたにも関わらず、ファンダメンタルインデックスのITセクターの利回りは、S&P500平均を上回っている事です。散々述べてきたように、ファンダメンタルインデックスが「収益力を伴わない人気先行企業の割合を低く抑える」という性質が、バブル真っ盛りの業種でしっかり機能していることを表しています。 また生活必需品セクターには、利回りが全業種平均より高いにも関わらず、リスクが圧倒的に低いという特長があります。この傾向は、時価総額加重平均の場合も同様であり、しかも更に長期のデータでも同様の傾向があります(※注2)。生活必需品セクターは、投資家にとって非常に魅力的な業種であるといえるでしょう。 最後に、時価総額加重平均に負けた唯一の業種である、一般消費財セクターについて。一般消費財には、自動車や家電などの業種が含まれます。アメリカのこれらの業種は、自動車ならGM(ゼネラルモーターズ)やフォード、家電ではGE(ゼネラルエレクトリック)のように、大型成熟企業が大半を占めており、投資家の熱狂的支持を集めるような高成長企業はほとんどありません。投資家からの評価が低く、多くの企業が元から割安であったため、時価総額加重平均でもバリュー株効果が発揮されていたことが、ファンダメンタルインデックスの成績が下回った原因だと考えられます。 ※注1;参考文献「ファンダメンタルインデックス(野村アセットマネジメント)」。
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