ファンダメンタルインデックス普及協会 | ||||||
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1%の超過リターンの影響力は莫大ファンダメンタルインデックスは、通常の時価総額加重平均インデックスより、概ね2〜4%程度高いリターンを生み出すことが、研究から判明しています。最も超過リターンの少ない米国大型株でも、過去45年の平均で年率2%ほど上回ります。S&P500指数のリターン(1962〜2007年)は年平均10.3%だったのに対し、RAFI大型株指数は(計算上)年率12.3%の利回りを記録しています。 投資の初心者の方は、年2%の超過リターンと聞いても、その影響力を直感出来ないかも知れません。書店に行けば「1年で3倍になる」だの「年30%の利回り」だのといった書籍が並んでますから、たった2%じゃ知れてるのでは?と感じるかも知れませんね。 ところが現実には、株式投資の世界で、株価インデックスを40年以上に渡り、年2%上回り続けるというのは、とてつもないことなのです。世のファンドマネージャーは、インデックスを1%上回る成績を上げるだけでも、四苦八苦しているのが実情です。書店に並ぶ「1年で3倍」などの威勢の良い書籍は、所詮は短期間で「たまたま」好成績を上げた手法であり、誇張に過ぎないのです。 実際に、1%の超過リターンで、どれほどの影響力を及ぼすのか、複利利回りのシミュレーションをしてみたのが、以下の図です。投資元本100万円が、20年後幾らになるのかを計算しています。ご覧のように、年率利回りが10%と9%では、20年後におよそ110万円強の差が付きます。9%と8%の差も、20年では約94万円付きます。1%の超過リターンは、20年後には元本丸ごと分ほどの、莫大な差が付くのです。 現在、米国大型株を対照とするファンダメンタルインデックス準拠のETFは「PowerShares FTSE RAFI US 1000 【ティッカー:PRF】」となります。このRAFI US1000 ETFの信託報酬は0.39%あり、一方でS&P500指数連動のETFで最も信託報酬の安いのは「バンガード・S&P500ETF」の0.06%です。つまり、RAFIの方が0.33%ほど年間コストが高い計算です。 しかし、年2%の超過リターンが得られるなら、0.33%のコスト差を引いても、1.6%超の超過リターンが得られます。上記のシミュレーション図で見ると、1.5%利回りが高ければ、20年後にはおよそ150万円前後の差が付きます。 インデックス投資の基本は、より信託報酬の安いファンドを選ぶことだとされています。どのファンドが上昇するのか分からないなら、確実に判明しているコストを最小限に抑えるのが合理的だという判断です。ですが、ファンダメンタルインデックスでは、過去40年以上のデータで時価総額加重インデックスを上回っている事実があります。リターンが上昇する根拠が十分であり、またその影響力が莫大であるなら、コストが高くともそちらを選ぶことがベストな選択であるはずです。
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