ファンダメンタルインデックス普及協会
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ファンダメンタルインデックスのキャッシュフローについて

ファンダメンタルインデックスの4つの構成指標には、「キャッシュフロー」という項目があります。ファンダメンタルインデックスのキャッシュフローの概念は、一般的なものとは異なり

営業利益+減価償却費

で計算します。営業利益に「支出を伴わない経費」である減価償却費を加算すれば、企業の「本業での儲け」だけを正確に表すことが出来ます。いわゆるフリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)の場合、本業の儲けだけでなく、将来に対する投資(企業買収やM&Aなど)も換算することになるので、現時点での企業の収益力を測るという観点からは、多少ずれてしまうのです。

ファンダメンタルインデックスの指標の一つに「売上高」がありますが、このキャッシュフローは企業の「利益」を順位付けする指標となります。売上高での順位付けには、小売業などの薄利多売企業(ウォルマートなど)を過大評価する欠点がありますが、このキャッシュフロー(利益)の指標を併用することで、そのバイアスを薄めることが出来るのです。

  逆に言うと、キャッシュフローだけの順位付けにも、大きな問題が顕在します。企業の利益は、売上高に比べて変動が激しいので、景気の影響を受けやすいのです。トヨタ自動車の2008年と2009年の業績比較(右表)では、売上高は20%程度の減少だったのに対し、営業利益は120%もの大幅な減少(赤字転落)しています。  
  売上高 営業利益
2008年 26,289,240 2,270,375
2009年 20,529,570 ▲461,011
変動率 ▲21.9% ▲120.3%
※単位;100万円 
 

欠点を補う為に過去5年の平均値で計算する

このように、キャッシュフロー(利益)だけで順位付けをすると、景気変動の影響を受けやすい一般消費財(自動車・家電など)や鉱工業・エネルギーなどの企業のウエイトが、過剰に増減する欠点が生じるのです。

また、減価償却費の大きな企業ほど、ウエイトが大きくなるという欠点も生じます。つまり、自動車や鉱工業や鉄鋼・造船などの巨大設備を保有する企業は、それら設備の減価償却費が莫大な為に、ここでいうキャッシュフローの数値が過大になります。一方でITや金融など、設備を余り持たない企業は過小評価されがちになります。

ゆえに、ファンダメンタルインデックスでは、キャッシュフローの順位付けは単年ではなく、過去5年の平均を取って計算されます。そして、売上高など他の3つの指標と合成することで、キャッシュフローだけで順位付けをする際の欠点を薄め、より公平な評価となるように工夫されています。

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