ファンダメンタルインデックス普及協会 | ||||||||||||||
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ファンダメンタルインデックスの株主資本についてファンダメンタルインデックスを構成する4つの指標の内、株主資本という項目があります。株主資本とは、バランスシート上の資産から負債を引いた「純資産」に相当する部分です。資本金や法定準備金や剰余金などの合計でもあり、日本では「自己資本」という言い方をするのが通例です。 ファンダメンタルインデックスでは、この株主資本の大きい順に企業をウエイト付けします。また、他の3つの指標が「過去5年の平均値」を用いるのに対し、自己資本については「直前の四半期の数値」のみを使用します。 日本の投資家には、企業の「自己資本比率」を重視する考え方が広まっていますが、ファンダメンタルインデックスの株主資本の考えとは、少し意味合いが異なります。ファンダメンタルインデックスの株主資本(=自己資本)は、単純に数値が大きい企業ほど大きいウエイトを付け、自己資本比率は全く考慮しません。即ち、株主資本が大きいが負債も多いという企業が、大きなウエイトを占めるケースもあり得ます。 また、株価が割安か否かを判断する指標「PBR」も、ファンダメンタルインデックスとは似て非なる考え方です。PBRの場合、一株当たりの自己資本の大小を測る指標、つまりあくまで「株価に対して」の割合を測るものです。よって、自己資本の「総額」の大小を測るファンダメンタルインデックスとは、意味合いが異なるのです。
よって、ファンダメンタルインデックスの株主資本のウエイトは、単に企業の経済規模の大小を示すだけであり、その企業のバランスシートが健全な訳でも、また株価が割安な訳でもありません。 また、(自己資本規制等の観点から)金融業は多業種に比べて自己資本が大きくなりがちですし、資産よりも人的資本が経営の源泉であるIT企業などは、過小評価されやすいという問題も生じます。ゆえに、売上高・キャッシュフロー・配当金と合わせた、4つの指標の平均でウエイトを決めているのです。
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