ファンダメンタルインデックス普及協会
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ファンダメンタルインデックスの売上高について

ファンダメンタルインデックスの配分を決める4つの概念のうちの一つが「売上高」です。売上高の大きい順に企業を並べ、全企業の売上高の合計を分母にして、各企業のウエイトを決めます。

これに近い概念として、低PSR投資というものがあります。PSRとは「Price Sales Ratio」の略で、一株当たりの売上高が株価の何倍になっているのかを示す指標です。株式投資で最も有名な指標である「PER」と、極めて似た概念です。PERの算出は「株価÷一株利益」ですが、この計算の「一株利益」を「一株売上高」に変えたものがPSRです。

低PER投資が株価インデックスを上回る投資方法として有名なように、低PSRも利回りを高めるうえで有効な投資方法です。ファンダメンタルインデックスの売上高概念も、一見すると低PSR投資と似た方法といえます。

但し、低PSR投資の方は「一株あたりの売上高」で判断し、単純に数値が低い企業ほどウエイトを増やすため、スリッページが大きくなるので実際の利回りが計算上の利回りに達しない問題が起きやすいのです。

一方で、ファンダメンタルインデックスの売上高では、一株当たりの数値ではなく、総売上高で判断します。よって、経済規模の大きい企業のウエイトが大きくなり、経済規模の小さい企業は小さくなります。そのため、スリッページが発生する可能性はほとんどありません。

  しかしファンダメンタルインデックスの方も、別の問題を抱えています。売上高というのは業種によって異なり、小売業のような薄利多売企業が過大評価に、IT企業のような高利益率の企業は過小評価するバイアスが掛かってしまいます。例えば、ウォルマートの売上高はグーグルの約12倍もありますが、純利益は約1.6倍に過ぎません。  
  売上高 純利益
ウォルマート 446,950 15,766
グーグル 37,905 9,737
両者の差 11.8倍 1.62倍
※2011年度の数値 ※単位;100万ドル 
 

ウォルマートのような薄利多売企業へ偏向することを避ける為、ファンダメンタルインデックスでは売上高だけではなく、キャッシュフロー・株主資本・配当という、4つの項目の平均で企業のウエイトを決めています。どんな決め方をしても、必ず一定のバイアスが掛かってしまうので、複数の指標を設定する事で、より公平に企業の経済力を測っているのです。

ちなみに、ファンダメンタルインデックスのルールである「過去5年間」の平均売上高で、ウォルマートは全米1位となります。しかし、4つの指標で平均した場合には、ウォルマートは全体の6位に落ち着いています(※注)。

※注;2012年6月現在の数値。4指標の平均順位は「PowerShares FTSE RAFI US 1000 ETF」のウエイトより。

基本概念 応用編 利回りデータ
ファンダメンタルインデックスとは?
時価総額加重平均が主流な理由
売上高
キャッシュフロー
株主資本
配当金
1%の超過リターンの影響力
リスク(ボラティリティ)も低い
市場が効率的ならバブルは起きない
RAFI社とロバート・アーノット
証券会社の利益も増える
債券やREITにも応用可能
スリッページ問題も生じない
等ウエイトインデックスの問題点
GWAウェルスインデックス
知名度が低い事が問題
日本で買える投信やETF一覧
確定拠出年金に導入すべき
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