ファンダメンタルインデックス普及協会 | |||||||||||||||||||||||
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ファンダメンタルインデックスの売上高についてファンダメンタルインデックスの配分を決める4つの概念のうちの一つが「売上高」です。売上高の大きい順に企業を並べ、全企業の売上高の合計を分母にして、各企業のウエイトを決めます。 これに近い概念として、低PSR投資というものがあります。PSRとは「Price Sales Ratio」の略で、一株当たりの売上高が株価の何倍になっているのかを示す指標です。株式投資で最も有名な指標である「PER」と、極めて似た概念です。PERの算出は「株価÷一株利益」ですが、この計算の「一株利益」を「一株売上高」に変えたものがPSRです。 低PER投資が株価インデックスを上回る投資方法として有名なように、低PSRも利回りを高めるうえで有効な投資方法です。ファンダメンタルインデックスの売上高概念も、一見すると低PSR投資と似た方法といえます。 但し、低PSR投資の方は「一株あたりの売上高」で判断し、単純に数値が低い企業ほどウエイトを増やすため、スリッページが大きくなるので実際の利回りが計算上の利回りに達しない問題が起きやすいのです。 一方で、ファンダメンタルインデックスの売上高では、一株当たりの数値ではなく、総売上高で判断します。よって、経済規模の大きい企業のウエイトが大きくなり、経済規模の小さい企業は小さくなります。そのため、スリッページが発生する可能性はほとんどありません。
ウォルマートのような薄利多売企業へ偏向することを避ける為、ファンダメンタルインデックスでは売上高だけではなく、キャッシュフロー・株主資本・配当という、4つの項目の平均で企業のウエイトを決めています。どんな決め方をしても、必ず一定のバイアスが掛かってしまうので、複数の指標を設定する事で、より公平に企業の経済力を測っているのです。 ちなみに、ファンダメンタルインデックスのルールである「過去5年間」の平均売上高で、ウォルマートは全米1位となります。しかし、4つの指標で平均した場合には、ウォルマートは全体の6位に落ち着いています(※注)。 ※注;2012年6月現在の数値。4指標の平均順位は「PowerShares FTSE RAFI US 1000 ETF」のウエイトより。
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